2011年4月16日土曜日

支援者が被災者にできること

被災されたご家族のワンちゃんです
「海から15メートルのところに、新築の家を7年前に建てて住んでいました。家が流されたのを、この目で見たわけではないので、まだ、家がないことを信じられないんです。私たちのところは、地震、津波、放射能の三重苦でした。」

今回の震災で、福島の浪江町から埼玉に避難してきて、お知り合いになった6人家族のお母さんの言葉です。

少しでも、このご家族に対して、何かできることはないか?と考えますよね。

イチローや孫社長が、高額の寄付をしたことが話題になっています。もちろん、僕らはそんな額は払えませんし、有難いことだと思います。

ですが、被災者のかたが、今、ほしいものは、本当に資金や物なのでしょうか?



僕は、彼らが今、最も必要なものは、「共感」ではないかと感じました。


何はともあれ、彼らの話を聞いてあげることが、全ての始まりかなと思いました。


恥ずかしながら僕は、当初、今回の震災で、お店などに設けられた寄付金の箱にお金を少し入れていながら、家に帰ると、ニュースで震災のことをやっていると、また、震災か・・と思っていました。

ですが、このご家族の話を聞いた後に、ニュースで大熊町の話題になると、ご家族のお母さんのご実家だ!と気づいて、ニュースに釘付けになりました。僕も、いつの間にか当事者になっているんです。


お金は、被災者の方に、直接、何も出来ない人が行う支援だと思います。もちろん、否定するわけではありません。

僕自身は、今回の震災では、当初、物をあげることや、施しを与えることが、支援だと思っていました。でも、今は、ちょっと考え方が変わりました。お金や物も渡すことも大事かもしれませんが、その手前で、被災者と支援する人とで気持ちを共有すること、でも、お互いに大変大きな効果があるように思いました。

何よりも、僕らが被災者に支援した結果として望むべき効果は、被災者の方が、被災されて、ひどいことになっても、これからは、前向きに、自発的に、生活を取り戻す行動を起こしてもらうことではないかと思います。

そのためには、もちろん、物や資金も必要ですが、まず、被災者の方が、前向きな気持ちになるように、「共感」という手段で、精神的なサポートをする、というのが、最初のスタートとして、大事ではないかと思います。

天皇、皇后が腰を落として、被災者ひとりひとりに、直接、声をかけられていました。彼らは、お金を寄付することができないのかもしれませんが、共感というのが大事ではないかと判断されての行動ではないかと感じました。

(写真は、ちょっと腕白な犬のムクちゃん(まだ、4ヶ月!)です。人懐っこくて、ATOMのライバル?です)。

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