
NHKの連続テレビ小説、「ゲゲゲの女房」を時間があると見ています。
水木しげるさんは、彼の作品が、オドロオドロしい画風だったり、暗いストーリーであることから、大ヒットの「鉄腕アトム」とは雲泥の差で、なかなか、若い頃にヒットにつながらないことが、描かれています。
じゃあ、鉄腕アトム書けばいいじゃん!
って、思いませんでした?
子供のミルクもないなら、鉄腕アトムもどきを書けばいいじゃん!
って、思いませんか?
僕の大学の先輩は、理系出身なら就職したい会社ナンバー1の会社に大学卒業後、就職して、研究者として勤め始めました。
その後、何を思ったのか、会社を退職して、九州に行ってしまい、楽器職人になりました。
彼に調整してもらった楽器は、違う楽器かな?と思うぐらいに、素晴らしい楽器に生まれ変わります。
日本でも有数の楽器職人であると僕は思っています。
しかし、現状をお聞きすると、決して仕事は安定しないということです。
なんで、一流の会社やめちゃったの!
って、思いませんか?
自分が正しいと思って、行動したり仕事をしたりすることと、
それを社会が応えてくれる評価(経済的見返り)は、異なるということではないかと思います。
じゃあ、水木しげるさんは、鉄腕アトムもどきを、かけばいいのでしょうか?
先日、飲んでいる時に、若い人から、「仕事って何ですか?」と聞かれました。
僕は、「自己実現の最高の場所であるべきもの」、と思っています。
日常生活で、「あっ、これって、人より、自分の方が得意かも?」って思ったことを、どんどん伸ばすことがその人の長所を伸ばすことなのではないかと思います。
もともと得意なことを、さらに伸ばすと、ほとんどの人が、追いつけなくなり、周りの中で飛び抜けた人になるでしょう。
そして、その得意なことを、仕事とするならば、自分の長所を活かす仕事となり、自然とやりがいも感じられますね。
こういう状態である「人間の活動」が、「仕事」であるべきなのではないかと思っています。
この場合、「仕事をやって稼いで生きる」ではなく、「仕事により自分が活きる」となりますね。
現在の日本では、リスクを恐れるあまりに、若い人から既得権益の方々まで、後者の考え方ができなくなっていると思います。
自分が活きることは、ある意味、生きるより大事なのかもしれません。
水木しげるさんが、鉄腕アトムもどきを書かなかったのは、何故かはわかりません。
ですが、自分を活かすことが生きるより大事なのだ、ということを教えてくれるような気がします。
(写真は、近所の獣医さんの猫ちゃんです。熟睡していて、置物かと思ってしまいました。)
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