2010年12月14日火曜日

知識経営責任者















CKOって、知っていますか?
CEO(最高経営責任者),CTO(最高技術責任者)等は、聞いたことがあると思いますが、CKOって??

知識経営責任者(Knowledgeの「K」)ということです。

そんなに、知識って、企業にとって大切なのでしょうか?

世の中の推移は、19世紀に、工業化社会、20世紀に、情報化社会と遷移しました。

それでは、21世紀は?

知識創造化社会であると、野中郁次郎氏は、説明します。

氏は、技術経営の分野で、かつて、世界が注目した日本型経営の成功モデルを、ナレッジマネジメント(狭義の知識経営)という切り口で説明した学者です。

我々は、工業化社会において、個性を没した働き方をしてきたのではないでしょうか?

モダンタイムスというチャップリンの映画もありましたが、一人ひとりの個性よりも、いわば、部品として人間が労働する、フォード型の生産システムが、革命的に産業を発達させました。

それから、100年後。
キャノンという会社では、従来型のフォード生産システムではなく、セル生産方式という方法で、大成功しました。この生産方式は、人をコスト要因とみなすフォード方式ではなく、人を知を生み出す存在として認識し、各生産者に生産方式の検討、工夫、改良をさせ、人を付加価値を高める主体的存在とした方式です。

ちょっと考えても、セル生産方式のほうが、自分で考えてよいので、生産者のモチベーションが高まり、物に対する創意工夫が盛り込まれる気がしますよね。

このように、21世紀では、企業は、知識創造型になっていく必要があるように思います。

それでは、話を戻して、CKOですが、これも野中氏が、企業が検討すべき役職として提案されています。
それでは、CKOは、誰がやるのでしょうか?
無難なのは、会社の社長さんですが・・・。

私は、CKOは、知的財産部の部長が、これを担うべきと考えます。

知的財産部が、ナレッジマネージメントを推進する旗振り役になれば、未だ認知されていない暗黙知となっている発明なども、掘り起こして、製品化や特許化が期待できるかもしれません。

(写真は、4年ぐらい前に訪れた「ルーブル美術館」です。パリ行きたいですね。行きたいです。行きたい。)

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