2016年2月23日火曜日

Just the way you are

学校で一番好きな科目は、図工でした。

ダントツで好きでした。

画用紙や色紙を切って工作をするのが大好きで、家に牛乳の箱や、石鹸の箱などをハサミで切り取り、家、自動車や電車などを作っていました。豆電球を付けて光らせてみたり、モータで駆動させたり・・


でも、実は、手先が器用な方ではなかったので、出来た作品は、創造的ではあるかもしれないけど、繊細だったり、精緻なものではなく、大らかで大雑把。
でも、ダイナミックとも言えるようなものが多かったように思います。

小学校一年生の時に、牛の絵を描きました。
牛の顔は、若干、人の顔のようで、ちょっと幼稚っぽいともいえましたが、金賞をいただき、嬉しかったです。

同じく金賞をとった作品のうち、理科が得意な友人の絵は、牛の鼻の形や目が正確で、
人の顔が牛になったものではなく、誰が見ても牛とわかる絵でした。

僕は、このときに、あ!金賞もらっているけど、自分てあまり絵を描くのがうまくないのかも・・と思い始めました。

小学校3年生の時に描いた絵が賞をいただき、絵がオーストラリアに渡った経験がありました。大変、嬉しかったです。

しかし、5年生のときです。学校の近くの川を写生する授業で、僕は、どうしても、川の前にあるたくさんの草の描写ができませんでした。
なぜなら、草を一本、一本、描かなくては表現ができなからです。
僕は細かい描写ができないので、困ったのですが、結局、塗りつぶしつつ、大雑把に太めのラインで草を表現するのみで、細かな一本一本の表現は出来ませんでした。

友人の絵は、違いました。

草を一本一本表現しているのです。僕は、負けたと思いました。
僕にないのは、技術ではなく、手先が器用ではないという理由で、努力を投げ出している自分がダメだなと思いました。

それ以来、自分は、絵はあまりうまくない(努力できない)と思うようになり、今ではまったく描かなくなりました。

しかし、今思うと、あなたは、あなたのままでいいよ、と声をかけてあげたい。
牛の顔が人間みたいでも、それが自分の表現なら、よいではないか。絵の評価は、描写が正確なことのみではない・・。
そんなことを、小学生の自分に伝えたいです。

あなたは、あなたのままでいいんです。

また、絵を描いてみようかな。



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