2010年5月24日月曜日

小さな変化から














テレビで、沖縄基地の県外移設について、地元の専門学校生達に意見を聞いていました。

彼らは、米軍基地の関連の会社に就職することで、離職率の高い沖縄でも、安定した職業を得ることができるということらしいです。とはいえ、彼らも、米軍自体は、平和や環境問題を考えたら、本当は、いなくなるべきだと思う・・・・という矛盾した気持ちを、抱えているようでした。

この問題、難しいですよね。

なぜなら、平和の問題と、不況下の経済の問題が入り交じって、
じゃあ、県外移設しましょうとか、しませんとか、二元論では解決できないですよね。

じゃあ、どうするか?

必ず解決できるわけではないかもしれないけど、解決する可能性があるような「種」を、蒔くべきかと思います。

イノベーションのジレンマ」という本では、(僕も勉強中ですが・・。)「小規模な組織に小さなチャンスを与える」ことが、破壊的イノベーションのきっかけを作るとしています。
企業の中で、最初は利益率が低い部署が、既存の利益率が高い部署の売上を追い越すことが、ありますよね。ガソリン車が全盛の時、ハイブリッド車は利益率が低かったと思いますが、その後のトヨタを救うことになるとは、誰も思っていなかったと思います(ハイブリッド車ももはや、電気自動車に抜かれそうですが・・・)。
つまり、大きな変化を起こすためには、最初は効果が小さくても、小さな所から始めるべきなのかもしれません。

小さな一歩として、沖縄の経済的な自立を日本中で支援しましょうよ。
ひょっとしたら、沖縄が、米軍基地に依存しない経済都市になるかも?

例えば、沖縄の人たちが、基地での収入に頼らないようにするために、
日本の企業(ITやコンテンツ作成、ゲーム企業のように、あまり場所を選ばず知的な仕事が出来る企業)の設立を促すのは、どうでしょうか?
応募してきた企業を審査して、合格すれば、沖縄での設立補助金を出すとか、沖縄なら法人税を一定期間、下げるとか、沖縄なら1,2年間、融資を受けられるとか・・・・。
そんな、税金の使い方なら、事業仕分けされませんよね。

現在の米軍基地と同等の経済規模という意味では、すぐに、成果が出ないかもしれません。
また、基地の騒音がうるさくて、企業の誘致も難しいかもしれません。

ただ、こういう政策って、希望が持てる気がします。

日本をすこしずつ「育てる」ような、種を蒔く政策が行える政治を期待したいものです。

0 件のコメント: