2010年7月3日土曜日

ハードウェアの幻想


「アニメの殿堂」の建設って、どうしたんでしょうかね?

最近、聞きませんね。。

国や地方のお役人さんが公共工事をするために、新しい建物を建てることは、だいぶ減ってきたと信じたいです。ですが、一般的に、何か新しい組織、団体、集まりを作るときに、まず、建物から・・というハードウェア主導の思想は、ある意味、自然な考え方だと思います。

ハードウェア主導の思想は、人は、継続して目に入るものでないと、その対象を継続的に、意識し続けられない、という習性から、生じるのではないかと思います。

ここで、その新しい組織の質を評価するときに、東京の一等地に、ガラス張りで日当たりのよい高層ビルにコストをかけて、入館式をやれば、とても良い組織ができたと思い込んでしまいますね。。確か、消費者庁なんかも問題になりました。

もちろん、「建物」というハードウェアを離れた、組織の質を評価する必要があります。

最近では、ネットショッピングなどのネット系のサービス会社は、「会社の建物」が立派でなくても、「ホームページ」が立派な場合があります。IT系のビジネスでは、「ホームページ」という、言わば、「ハードウェア」が最もらしければ、会社の質が高かったり、信頼があると判断されるように思います。

しかし、評価されるべき会社とは、たとえ、ホームページが流行の見た目でなくても、来客いただいた顧客に、社員がすすんで挨拶をするような組織かもしれません。
つまり、その組織を構成する「人」が、社会的に、道徳的に、評価される行動を、その組織にいて、自然ととれることが、組織の評価軸かもしれません。例えば、挨拶で、、、例えば、メールの文章で、、例えば、請求書の項目で、、評価されるときです。

「建物」や「ホームページ」は、その組織を構成する人を、具現化する一つの手段でしかないはず。

それでは、組織の質は、どうやったら捉えられるか?

その組織を構成する人と、お酒を飲むことかもしれませんね。

(写真は、徳島にある、大塚国際美術館です。この「最後の審判」は、陶器で出来ています。夏休みにおすすめのスポットです。偶像崇拝も、ある意味、ハードウェア主導の考え方かと思ったので。)

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