
今さら、ちょっと遅いけど・・、と思いながら読み始めました。
最後のクライマックスでは、行きの通勤電車で、一人で、おえつ・・していました。。
泣けます。。単純な話なのに。。
小説形式になっていまして、女子高生のマネージャーが高校球児と、監督である学校の先生をまきこんで、甲子園を目指すありがちなストーリー。
登場人物が作り出す、最初の野球部の雰囲気が、会社や学校など、どこかで出会ったことがあるような雰囲気で、自分と重ねあわせてしまう。つまり、周りの人は、基本的には、いわゆる「いい人」で、悪い人ではないんだけど、ちょっと癖があったり、臆病だったりする。そのため、集団の雰囲気は、とても、甲子園のように大舞台を目指せる雰囲気ではない。
これらの人を、まとめて、どう一つの目標に向かっていくのか?
最初は、さすがに、ドラッカーの教えを素直に、ご教示いただくところありますが、そもそも、ドラッカーって、難しくて、良くわからないんですよね(すみません、以前、私は、眠くなってしまい、全く価値がわかりませんでした)。
だいたい、こういう本は、一度読んだだけでは、よくわからなくて、自分が人生において、同じような境遇に来たときに、ああ、そうだな・・と振りかえって、価値がわかる・・みたいに、結構、時間をかけないと、理解出来ないことが多いですね。
この本は、違いました。
例えば、「企業の目的を考えることは重要である」、「顧客は誰か?こそ、企業の使命を考えるうちで、最も大事な問いである」と言うような・・非常に抽象的な命題・・。こまりますよね。。
主人公は、当然、「野球部の使命って、何?」とか、「“顧客”って、野球においては、誰なの?」という難題にぶちあたります。
彼女も、顧客が、野球を見に来るお客さんではないことは理解します。
この答えを、考え続ける彼女は、部員と話していて、「野球部にとって、顧客とは、“野球部員”である」、ということを発見します。そして、野球部の使命とは、「野球によって、見ている人に感動を与えること」ではないか、という結論に達します。
すごいですよね。この解釈力。
普通、あきらめると思いません?野球部の使命を考えたり、顧客をあてはめるために、野球部にとっての顧客とか、考えるのって?
というわけで、最初のうちは、ちょっと勉強モードですが、慣れてくると、ドラッカーが当たり前になり、甲子園を目指して、試合を進めるあたりは、涙で、ぐしゃぐしゃになるでしょう。。
なぜなら、彼らの使命は、「感動を与える」ということですから・・読者である我々も、感動が大いに与えられてしまいます。。
私は、・・朝の行きの電車で、ぐしゃぐしゃになっていました。。
モチベーションを上げたい方に、おすすめ本(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)です。
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