2010年11月9日火曜日

ビジネスのリスク




















いつもの神田の床屋さんにて・・・

「やっぱり、床屋さんは、職人技だから、仕事が将来も安定できますよね。」

と、床屋さんの全国大会で一位をとったにもかかわらず、そんなそぶりを全く感じさせない、謙虚な店長に私からの無責任な一言。

「いやいや、例えば、頭にすっぽり、機械をかぶせると、自動的に、髪を切ってくれる機械が発明されたら、僕の仕事は終わりですよ。」

なるほど、確かにそうですね。。

僕らは、特許に関わる仕事をしています。

しかし、法律改正により、特許では、出願書類を作成しなくても良いことになりました!と、決められた場合は、弁理士さんや特許事務所さんの仕事はなくなります。
また、特許により、独占権を確保するのはやめて、共有財産とすることになりました!という世の中になった場合は、知財部ですら、仕事がなくなるリスクがあります。

このようなリスクを抱えているのは、特許業界だけ・・・

ではないですよね。

今の世の中、国内の大企業に勤めていれば、グローバル企業に合併されるリスクはあるし、自分の上司がインドネシア人になるリスクだってあります(味の素の人事はそうらしい)。

全国一位の床屋さんだって、リスクがあるんだから、我々だって、リスクがあって、当たり前です。

それでは、全くリスクがない方法はないか?

僕が、床屋さんという職業がなくなったと聞いて、店長に、他の仕事を依頼する・・そんな人間関係があれば、ある意味、リスクはないのかもしれません。つまり、一つのビジネスの継続を目的とするのではなく、そのビジネスで出会った人のつながりから、他人に自分を信用されることこそが、職を失うことへのリスク回避になるかもしれません。

「でも、僕は、きっと、髪を切ってくれる機械ができても、店長に切ってもらいに来ると思います。」と彼に伝えました。

(写真は、今週の日曜日の足尾の紅葉です。猛暑だったにもかかわらず、モミジは燃えていました。)

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