2010年4月25日日曜日

人相手の仕事













「うちの会社は、お客さんに情報を、ちゃんと開示しない体質だと思うんです。」

知り合いの後輩の一言でした。

彼は、会社を好きでいる、いや、好きでいたいのは、日頃の彼の言動から見て、僕にはわかっていた。

しかし、顧客と上司との狭間で、現実のやりとりから、絞り出された一言に違いない。

僕は、社会人になって、最初の仕事は、ITのカスタマーサポートでした。

理系の人間、特に、ソフトウェア・プログラムに関わる人間は、論理的に筋を立てれば、必ず、結果通りにいくことが好き、もしくは、結果通りにいくことに美しさを感じて、その道に進んでいるように思う。少し理想主義的なところがあるように思う。

だが、人間相手では、そうはいかない。

論理は、現実により、曲げられ、かつ、もっとも妥当な良案は、採択されない。

それは、仕事だから。

と、自分を納得させて、前に進むしかない。

この認識を持ちながら、カスタマーサポートの仕事を続けられたことは、自分にとっての大きな収穫だったのかもしれない。

会社が、顧客に情報を開示できないのは、会社に体力がないから。
それがあまり良くないことは、君の上司もわかっているけど、会社にとっては、その道をとるしかない。
むしろ、情報を開示しないことを問題視している君が、その思いを持ち続ければ、いつか、会社が体力がついたときに、情報を開示すると思う。

僕の答えは、彼に届いたかは、わからない。

自分の会社は良い会社だと信じたいのに、会社に島流しにされたようなとき・・。

会社の改革に乗り出せますか?

そんな、立派な大人の対応できないですよね。

でも、やるべきだと思います。

あ、いや、明日、行動するのは厳しいと思います。

でも、その気持を忘れずに、いつか、旗揚げをする日(上司が自分の話にきちんと耳を傾ける日)を待ちましょうよ。

だって、それは、会社にとって良いことなのだから。

0 件のコメント: