2010年3月11日木曜日

平成生まれの若者

















えっ、きみ、20歳なんだ。

先日、床屋に行って、顔を剃ってもらっているときでした。
床屋の彼は、平成元年生まれ。

今日は、店長が早く帰ったので、彼はお店を任され、僕に気を許したのか、いつもより軽快に話をしてきた。

彼とは、床屋で出会ってから、2年ぐらいの付き合い。
広島市内では知らない人はいないという床屋の息子。
いわば、サラブレッドですが、高校を出て、自分のことを誰も知らない東京に来て腕を磨きたいという気持ちで、弟子入りしたそうだ。

床屋になること以外の人生は、全く考えたことがないんですよね。

僕の年って、今、だいたい、みんな大学2年生なんですけど、
自分が夜、散髪の練習をしに、お店に行くとき、
隣のカラオケボックスで、大学生ぐらいの人たちが、楽しそうにしていると、おれって、、って思っちゃうんですよ。



そもそも床屋さんというのは、一見、謙虚だけど、振る舞いが綺麗で、軽快だ。

ボーっとしていて、曖昧な私のような人種とは、正反対。

客との会話も大変だ。
特に関心のない、マラソンの話で、僕のような、3kmしか走らないのに、そんな自分をほめて、という客にも、そつなく、相槌をうたなくてはいけない。

そんな、気遣いができて、そつない彼が、平成生まれだったとは。



T = 自分がすごす人生の時間 - 生涯働いている時間 で、幸せを計れるなら、


多くの人が、Tが小さいほうがよい、と思うかもしれない。

そうすると、彼の人生は、損だ、と思うと思う。


だけど、彼の目は、輝いている。


来月から、同い年の専門学校卒の新人が、この床屋に入ってくるらしい。


同い年なんですけど、全然、仕事に対する考え方が違うんですよね。

平成生まれの若者も、捨てたもんじゃない。
っていうか、俺も、負けていられないな。

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