豊かさ、人のつながり、はたらくこと、人や会社を活かすこと、モノづくりなどを中心に、日本の社会について、日々の出来事から、ざっくばらんに書いているページですので、どうぞ、お付き合いください。
2010年3月19日金曜日
商標権の売買
讃岐うどん
青森
森伊蔵・・・
となりのトトロ・・・
中国で、全く関係ない人が商標権をとられているとのこと。
なぜ彼らは、これらの商標権を取得するのでしょうか?
鹿児島の森伊蔵酒造さんが、中国に進出する際に、この商標を高値で買取ってもらうためのようです。
ちなみに、日本では、このような商標は、鹿児島の森伊蔵酒造さんしか、権利がとれないことになっています。
なぜなら、このように、森伊蔵さんでない人が、森伊蔵が有名であることを利用することは、不正の目的があるとして、出願しても登録ができなくなっているんです。
つまり、この中国でのビジネスのような商標権の売買は、日本ではできないので、中国で有名な企業が日本に進出することを見込んで、日本で先に商標権を取得することはできません。
日本って、真面目な国ですよね。
いやいや、規制するだけじゃなくて、しっかり、海外での権利も守っていきましょうよ。
例えば、欧州では、もっと、積極的に自国の産業のブランドを保護しているんです。
今、シャンパンって表記、商品や商標にみなくなりましたよね。
例えば、山梨で作った「甲州シャンパン」って、日本で商標登録できないんです。
これは、世界的な条約で決められていて、ぶどう酒の産地名は、その産地で実際に生産されたぶどう酒でないと、商用登録できないようにされているんです。
欧州の人たちは、自分たちの「シャンパン」という地名とブランドを守るために、世界中で、この商標をとれないように、条約に入れ込んだのです。
ぶどう酒だけに、自分たちの血を守った??
なぜ、知財立国である日本は、国が率先して、森伊蔵、クレヨンしんちゃん、讃岐うどん、
を、守ろうとしないのか疑問です。
これだけ、日本中で問題になっていますよね。
今日のニュースで、
提言「『イノベーション立国』に向けた今後の知財政策・制度のあり方」を発表
ということで、これから、考え始めるみたいです。
知財って、「イノベーション」とか「知財政策」とか、格好良いキーワードを上げていれば、なにか、すごいこと、やっているって、思われるところありますよね。
讃岐うどんや、森伊蔵。
日本が誇る、世界的に有名になるべき産業、企業だと思います。
彼らの足元を守らなくて、日本の知財政策が語れるのでしょうか?
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